服薬サポートだけでなく、健康相談にも専用のカウンターを。
健康相談カウンターが常設でいつでも健康相談ができるミキ調剤薬局様を取材しました。
今回は管理栄養士の佐藤先生、薬剤師の黒河先生、本多先生にお話を伺いました。
(以下敬称略)
(左)管理栄養士 佐藤さん (中)薬剤師 黒河さん(右)薬剤師 本多さん
まずは店舗概要についてお聞かせください。
黒河 ここはオフィスビルの一階に位置していることもあり、限定された医療機関、年齢層ではなくかなり幅広い層の患者様がいらっしゃいます。
新宿NSビルの1階に店舗を構えるミキ調剤薬局。面にでているショウウィンドウのディスプレイは季節や流行を加味して栄養士と薬剤師で相談して展示しています。
健康相談カウンターが常設なのは珍しいかと思いますが、どういった機能があるのでしょうか?
佐藤 相談カウンターには栄養士が原則2人常駐していて、『栄養士として栄養相談や健康食品の販売等の業務』に専念できる環境が整えられています。服薬サポート中に薬剤師がフォローできなかった部分を手助けしたり、健康イベントなどを実施したりしています。
栄養士としての業務以外に行っている業務はありますか?
佐藤 栄養士としてのメリットを最大限に引き出すため栄養士の業務に専念しています。
健康相談カウンターが常設されているので、OTCや健康食品を購入する際は気軽に相談できて安心ですね。
相談カウンターが常設のメリットはどんなところでしょうか。
佐藤 第一に栄養士が常駐しているということを分っていただけること、そして気軽に相談できる点です。そして商品やOTCを売るだけではなく、例えばアマニ油を購入していただいた方にはこういった使用方法がおいしく召し上がれますよ!などその後の活用方法もお客様の時間に合わせた説明ができることが一つのメリットです。
服薬サポート時でのメリットは何かありますか?
本多 服薬サポート時に、栄養士作成の栄養に関する情報を記載したリーフレットを活用して、食べ合わせ、薬との飲み合わせなども同時に情報提供をしています。
薬剤師×栄養士ならではの視線で、栄養価や食べ合わせの注意点、おいしい食べ方も記載しています。
イベントの告知などは3か月先までHPに掲載しています。
置かれている商品にこだわりはあるのでしょうか。
佐藤 商品は私たち栄養士が展示会や試食会に行って、本当にいいと思った物だけを厳選して入荷しています。また、販売前には薬剤師・事務と物販会議を行い様々な目線から本当に患者様にお勧めできる商品かを見極めてから販売しています。
自分たちだったら購入するか?という評価軸で値段・味を徹底吟味!妥協はしません!
栄養価計算なども行っており、食の栄養バランスが不安な人は訪れたくなりますね。
あと、社内的なメリットとしてなにかありますか?
黒河 栄養士は患者さまへの栄養サポートだけではなく、社内研修や学術発表会にも参加して、薬剤師の栄養サポート力向上にもご協力してもらっています。
本多 ちなみに、昨年度の学術発表会では主食の栄養をメインにし、共同で発表を行いました。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
黒河 今は、患者様が待ち時間ついでに健康相談カウンターを訪れてくれているというのが現状です。人々の健康に寄与するための健康相談カウンターや大きなウインドウの設置は目を引くツールの一つであると思います。今後は、一番身近な「健康相談ができる薬局」として処方箋がなくても気軽に栄養相談のためだけに来局してくれる方をもっと増やしていきたいです。
栄養相談や飲み合わせの相談、ほんの少しの雑談からでも患者様の健康に貢献できればという思いから様々な工夫をされているミキ調剤薬局を今回は取材させて頂きました。
ご協力ありがとうございました。
Activeプラス編集部